ワーホリ中の税金は「知らないと損をする」代表的な分野です。特にオーストラリアではワーキングホリデーメーカー税率が適用され、TFNの有無や申告の有無によって手取り額が大きく変わります。本記事では、ワーホリTAXの基本から返金・スーパー・未申告リスクまで、実務目線でわかりやすく解説します。
ワーホリの税金はいくら引かれる?まず知るべき基本ルール
ワーホリ中の給与からは、国ごとの税制度に基づいて所得税が源泉徴収されます。特にオーストラリアでは、通常の居住者税率とは異なる特別税率が適用されるため、事前理解が重要です。
オーストラリアのワーキングホリデーメーカー税率(15%〜)
2025–26年度(2026年時点)では、ワーホリビザ(417/462)保持者は以下の税率が適用されます。
- 課税所得 $0〜$45,000 → 15%
- $45,001以上 → 段階的に上昇(通常の非居住者税率に近づく)
重要ポイント:
- 通常居住者の「非課税枠」は適用されません
- 最初の1ドルから15%課税されます
通常の居住者税率との違い
通常のオーストラリア税務居住者には非課税枠(Tax Free Threshold)が存在しますが、ワーホリビザ保持者は原則対象外です。
そのため:
- 同じ年収でも居住者より手取りが少なくなる
- 年収が低くても必ず課税される
この違いを理解していないと「思ったより手取りが少ない」と感じることになります。
TFNなしだと高税率になるって本当?
結論から言うと本当です。
TFN(Tax File Number)を提出しない場合、雇用主はATO規定により高率で源泉徴収します。
- 居住者扱い:最大47%
- 非居住者区分:最大45%
そのため、到着後は最優先でTFNを取得してください。
給与明細(Payslip)の見方
Payslipには以下が記載されています:
- Gross Pay(総支給額)
- Tax Withheld(源泉徴収額)
- Superannuation(年金拠出額)
- Net Pay(手取り額)
税金が正しく引かれているか確認する習慣をつけましょう。将来タックスリターンを行う際にも重要な証拠になります。
ワーホリでTAX Return(確定申告)は必要?
ワーホリ中に働いた場合、多くの人が疑問に思うのが「確定申告は必要なのか?」という点です。結論から言うと、多くの場合でTAX Return(確定申告)は必要です。
特にオーストラリアでは、雇用主が源泉徴収をしていても、それで手続きが完了するわけではありません。自分で最終的な所得計算を行い、払い過ぎた税金を精算する必要があります。
ワーホリでも申告義務はあるのか
原則として、オーストラリアで収入を得た場合は税務申告義務があります。
ポイント:
- 年間を通して収入がある場合は原則申告対象
- 複数の雇用主から給与を得た場合も申告対象
- 収入が少額でも申告することで還付の可能性あり
「源泉徴収されている=申告不要」ではない点に注意が必要です。
申告しないとどうなる?罰金やペナルティ
申告義務があるにも関わらず申告しない場合、以下のリスクがあります。
- 遅延ペナルティ
- 利息の発生
- 将来の税務記録への影響
また、将来的に学生ビザや永住権を申請する際、税務履歴が確認される可能性もあります。短期滞在だからといって軽視すべきではありません。
申告期限はいつ?(国別スケジュール)
国によって申告期限は異なります。
■ オーストラリア
7月1日〜翌年10月31日までに申告(税年度は7月〜6月)
■ カナダ
通常4月末が申告期限(税年度は1月〜12月)
■ ニュージーランド
個人申告は7月頃が目安(年度は4月〜翌3月)
期限を過ぎるとペナルティ対象になるため、滞在国の税年度を必ず確認しましょう。
帰国後でも申告できる?
帰国後でもオンラインで申告可能です。
特にオーストラリアでは:
- myGovアカウントを利用
- 税務番号(TFN)を使用
- 代理業者を利用可能
帰国後にまとめて手続きを行う方も多いですが、必要書類(給与明細・Payment Summary)を事前に保存しておくことが重要です。
ワーホリの税金は返ってくる?タックスリターンの仕組み
「ワーホリで引かれた税金は戻ってくるの?」という質問は非常に多いです。結論としては、条件によっては返金(還付)される可能性があります。
タックスリターンは、1年間の総収入と実際に支払った税額を再計算し、払い過ぎた税金があれば返金する仕組みです。
どんな場合に返金されるのか
以下のようなケースでは、返金される可能性があります。
- 年収が低く、源泉徴収額が実際の税額より多い
- 複数の雇用主から高めに引かれていた
- 扶養や控除対象経費がある
特に短期間しか働いていない場合や、年間所得が低い場合は返金されるケースが多いです。
返金額の目安と簡易シミュレーション
例えば:
- 年収A$15,000
- 15%で源泉徴収された場合 → 約A$2,250
最終的な課税計算で差額があれば、その一部が返金されます。
一般的には数百ドル〜数千ドル戻るケースもありますが、収入や滞在期間によって大きく異なります。
自分で申請する方法と代行業者の違い
タックスリターンは自分で申請することも可能です。
【自分で申請】
- 費用がかからない
- 税務知識が必要
【代行業者利用】
- 手数料(10〜15%程度)
- 手続きが簡単
- 英語が苦手でも安心
英語や税務に不安がある場合は、代行利用も選択肢の一つです。
平均いくら戻る?実例ベース解説
実際の返金額は個人差がありますが、
- 短期就労者:A$500〜A$1,500
- フルタイム就労者:状況により数千ドル
ただし、高所得者や長期滞在者は返金が少ない、または追加納税になる場合もあります。
「必ず戻る」と思い込まず、正確な計算が重要です。
TFN(Tax File Number)は絶対に必要?
オーストラリアでワーホリをする場合、TFN(Tax File Number)は事実上「必須」と言えます。
TFNはオーストラリアの個人税務番号であり、これがないと高税率で源泉徴収される可能性があります。
看護留学や将来的な学生ビザ・永住を考えている方にとっても、税務履歴は非常に重要です。正しく取得・管理しておきましょう。
TFNとは何か?取得の目的
TFNとは、オーストラリア税務局(ATO)が発行する個人税番号です。
主な目的:
- 正しい税率で源泉徴収を行うため
- タックスリターンを行うため
- 税務履歴を管理するため
TFNがあることで、雇用主はあなたの税区分を正しく適用できます。
TFNの申請方法(オンライン手順)
TFNはオンラインで無料申請できます。
基本的な流れ:
- オーストラリア税務局(ATO)サイトにアクセス
- パスポート情報入力
- オーストラリア住所登録
- 数週間以内に郵送で通知
銀行口座開設後すぐに申請するのがおすすめです。
TFNを取得しない場合の税率
TFN未提出の場合、最大47%の税率が適用される可能性があります。
これは雇用主側のリスク回避措置であり、「とりあえず働いて後で申請」は非常に損をする可能性が高いです。
TFNは一度取得すれば永久有効?
はい、TFNは一度取得すれば原則生涯有効です。
再入国・学生ビザ・永住権申請時も同じ番号を使用します。
そのため、紛失しないよう安全に保管してください。
次の指示(「OK」または「加筆」)をお待ちします。
おk
スーパーアニュエーション(年金)は帰国後に返金できる?
オーストラリアで働くと、給与とは別にスーパーアニュエーション(Superannuation)という年金制度への拠出が行われます。
ワーホリの方でも、一定の収入があれば雇用主が法律に基づいてスーパーを積み立てます。
結論から言うと、ワーホリで一時滞在した人は、帰国後にスーパーの返金申請が可能です。 ただし、税金が差し引かれる点には注意が必要です。
DASP(Departing Australia Superannuation Payment)とは
DASPとは、Departing Australia Superannuation Paymentの略で、オーストラリアを永住せずに出国した外国人がスーパーを引き出せる制度です。
対象条件:
- 一時的なビザ保持者(ワーホリ含む)
- オーストラリアを出国済み
- ビザが失効している
この制度を利用すれば、積み立てられたスーパーを申請できます。
スーパーはいくら戻る?
スーパーは通常、給与の約11%前後が拠出されています(年によって変動)。
例:
- 年収A$20,000
- 約A$2,200がスーパーに積立
ただし、DASPで引き出す場合は高い税率(最大65%程度)が差し引かれます。
そのため、実際の手取りは積立額より大きく減る可能性があります。
申請手順と必要書類
申請はオンラインで可能です。
必要なもの:
- パスポート
- TFN
- スーパー口座情報
- 出国証明
ATO(オーストラリア税務局)のオンラインシステムを利用して申請します。
スーパー会社が分からない場合は、ATOで検索も可能です。
税金はどれくらい引かれる?
ワーホリビザ保持者のDASP税率は比較的高めに設定されています。
おおよその目安:
- ワーホリビザ:最大65%課税
そのため、「全額戻る」と誤解しないことが重要です。
税金を払わないとどうなる?将来ビザへの影響
「ワーホリは一時滞在だから、申告しなくても大丈夫では?」と考える人もいます。しかし、税金の未申告や未納は将来のビザ申請や再入国に影響する可能性があります。
特にオーストラリアでは税務データが厳格に管理されており、将来的に学生ビザや永住権を目指す人は注意が必要です。
未申告の場合のリスク
税務申告義務があるにもかかわらず申告しない場合、以下のリスクがあります。
- 遅延申告ペナルティ
- 利息の発生
- 追徴課税
- 税務記録へのマイナス履歴
税務当局から通知が届くケースもあり、「帰国したから大丈夫」とは限りません。
再入国・永住権申請への影響
オーストラリアではビザ申請時に「Character Requirement(素行要件)」が審査されます。
重大な税務違反がある場合、審査に影響する可能性があります。
将来的に:
- 学生ビザ
- 就労ビザ
- 永住権
を検討している場合は、税務履歴をクリーンに保つことが重要です。
逃げ切れるは本当か?
インターネット上には「申告しなくても問題ない」という情報もありますが、これは非常に危険です。
税務データは雇用主からATOへ報告されており、収入履歴は記録されています。
短期滞在者でもデータは残るため、「バレない」は保証されません。
ブラックリストに載る可能性は?
税務未納が続くと、督促や法的手続きが進む可能性があります。
通常の軽微な未申告で即ブラックリストに載るわけではありませんが、長期未対応はリスクになります。
将来オーストラリアに戻る可能性が少しでもあるなら、必ず正式に手続きを行いましょう。
国別比較|オーストラリア・カナダ・NZのワーホリTAXの違い
ワーホリの税制度は国によって大きく異なります。
「ワーホリ TAX」と検索する方の多くはオーストラリアを想定していますが、カナダやニュージーランドでも制度はまったく違います。
ここでは主要3か国の特徴を比較し、どの国がどのような仕組みなのかを整理します。
オーストラリアの税制度の特徴
オーストラリアはワーホリ向けの特別税率(ワーキングホリデーメーカー税率)が存在します。
特徴:
- 初年度から15%課税
- 非課税枠なし
- TFNが必須
- スーパー制度あり(DASPで返金可能)
- タックスリターンで還付可能
制度は明確ですが、税率が固定的なため「必ず課税される」という点が特徴です。
カナダのワーホリ課税ルール
カナダでは通常の居住者税率が適用されます。
特徴:
- 所得に応じた累進課税
- 州税+連邦税
- 非課税枠あり
- 年度は1月〜12月
収入が低い場合は税金がほとんど戻るケースもあります。
ニュージーランドの税率と申告制度
ニュージーランドではIRD番号が必要です。
特徴:
- 累進課税制度
- 税率は所得区分ごとに変動
- 年度は4月〜翌3月
- 一部自動精算制度あり
比較的シンプルな制度ですが、IRD番号未取得だと高税率が適用されます。
国別で見る「返金のしやすさ」比較
一般的な傾向として:
- カナダ:返金されやすい
- ニュージーランド:自動調整される場合あり
- オーストラリア:制度は明確だが税率固定
どの国でも「申告しない=損する可能性あり」という点は共通しています。
ワーホリで損しないために今すぐやるべきこと
ワーホリTAXで最も重要なのは、「後から焦らないこと」です。
税金は放置すると不利になりますが、事前に知っていればコントロールできます。
特に将来的に看護留学・学生ビザ・永住権を考えている方は、税務履歴をきちんと管理することが信用にも直結します。
渡航直後にやることリスト
オーストラリアの場合:
- 銀行口座開設
- TFN申請
- スーパー口座確認
- 給与明細の保存開始
カナダ・NZでも同様に、税番号の取得は最優先です。
到着後すぐに動くことで、無駄な高税率を避けられます。
帰国前に確認すべきチェック項目
帰国前には以下を確認しましょう。
- 最終Payslipの保存
- Payment Summaryの取得
- スーパー口座残高確認
- 住所変更登録
帰国後は書類取得が難しくなるため、必ず事前準備が必要です。
必ず保管すべき書類一覧
ワーホリTAXで重要な書類:
- TFN通知書
- Payslip(全期間分)
- Payment Summary
- スーパー明細
- 雇用契約書
データと紙の両方で保存しておくと安心です。
将来の留学・永住を考える人へのアドバイス
将来オーストラリアで:
- 看護留学
- 学生ビザ延長
- 就労ビザ申請
- 永住権取得
を目指す場合、税務履歴は「信用」の一部になります。
ワーホリ時代から税務を正しく処理しておくことは、将来への投資です。
よくある質問
オーストラリアのワーホリの税率は?
ワーキングホリデーメーカー税率が適用され、最初の所得から15%課税されます。非課税枠は基本的にありません。
ワーホリで税金はどうなりますか?
給与から源泉徴収され、年度終了後にタックスリターンで最終精算します。条件によっては返金されます。
ワーホリでタックスリターンは必要ない?
原則として収入があれば申告が必要です。申告しないとペナルティの可能性があります。
ワーキングホリデーの課税は?
国ごとに異なりますが、オーストラリアでは特別税率、カナダやNZでは累進課税が適用されます。
TFNは必ず取得しなければいけませんか?
事実上必須です。取得しないと高税率(最大47%)が適用される可能性があります。
スーパーは帰国後いつまで申請できますか?
出国後、ビザ失効後にDASP申請が可能です。できるだけ早めに申請するのが望ましいです。
ワーホリ中に確定申告しないとビザに影響しますか?
重大な未納や未申告がある場合、将来のビザ審査に影響する可能性があります。正しく申告することが重要です。


コメント