オーストラリアのエイジドケアとは?
オーストラリアのエイジドケア(Aged Care)は、高齢者ができる限り自立した生活を送り、尊厳を保ちながら安心して暮らせるよう支援するための介護・福祉サービスです。
日本でも高齢化は大きな社会課題ですが、オーストラリアではすでに国を挙げてエイジドケア人材の育成と確保に取り組んでおり、留学生や外国人労働者にも働けるチャンスがあります。
エイジドケアの定義と対象となる高齢者ケア
エイジドケアとは、主に高齢者の日常生活を支えるための全体的なケアを指します。対象は、身体的な介助が必要な方だけでなく、認知症のある高齢者、独居で生活支援が必要な方など多岐にわたります。
オーストラリアでは、年齢だけで一律に支援するのではなく、「その人がどの程度のサポートを必要としているか」というニーズベースでケア内容が決まるのが特徴です。
提供されるサービスには、食事・入浴・排泄などの身体介助、服薬サポート、移動介助に加え、会話や見守り、精神的サポートも含まれます。単なる「介護作業」ではなく、生活の質(QOL)を高める支援である点がエイジドケアの本質です。
施設ケアと在宅ケアの違い
オーストラリアのエイジドケアは、大きく「施設ケア」と「在宅ケア」に分けられます。
施設ケアは、ナーシングホーム(Aged Care Facility)などの介護施設で提供され、24時間体制で専門スタッフが常駐します。一方、在宅ケアは高齢者の自宅を訪問し、必要な時間だけサポートを行う形です。
在宅ケアは「住み慣れた家でできるだけ長く暮らしたい」という高齢者の希望を尊重する仕組みで、オーストラリアでは特に重視されています。
そのため、エイジドケア従事者には柔軟な対応力や一対一でのコミュニケーション力が求められるケースも多く、施設ケアとは異なるやりがいがあります。
日本の介護との違い(働き方・考え方・役割)
日本の介護とオーストラリアのエイジドケアの大きな違いは、「自立支援」と「利用者主体」という考え方です。
オーストラリアでは、高齢者を「守られる存在」として扱うのではなく、一人の生活者として尊重する姿勢が徹底されています。
また、エイジドケア従事者の役割は明確に分業されており、無理な業務の詰め込みが少ないのも特徴です。介護職が医療行為を行うことは基本的になく、RN(正看護師)や他職種と連携しながらチームで支援します。
働き方の面でも、シフト制・パート・カジュアルなど柔軟な雇用形態が整っており、ワークライフバランスを重視した働き方がしやすい環境です。
オーストラリアで求められるエイジドケア人材像
オーストラリアのエイジドケア現場で最も重視されるのは、専門知識以上に人としての姿勢です。
具体的には、思いやり、忍耐力、相手の話を丁寧に聞く姿勢、多文化環境への理解が求められます。
英語力についても、完璧な文法や高度な表現より、「相手に伝わる」「安心感を与える」コミュニケーションが重要です。
そのため、日本で介護や接客、看護補助などの経験がある方は、スキルや価値観を活かしやすく、未経験者であっても学びながら成長できる分野として注目されています。
オーストラリアのエイジドケアの仕事内容
オーストラリアのエイジドケアの仕事は、「高齢者の日常生活を支えること」が中心ですが、単なる身体介助にとどまりません。
利用者一人ひとりの生活背景や価値観を尊重しながら、安全・安心・尊厳を守るケアを提供することが求められます。
このセクションでは、具体的な業務内容、働く場所、そして現場のリアルな一日の流れについて解説します。
主な業務内容(身体介助・生活支援・コミュニケーション)
エイジドケア従事者の主な業務は、大きく「身体介助」「生活支援」「コミュニケーション」に分けられます。
身体介助には、入浴・シャワー介助、トイレ介助、移動や歩行のサポートなどが含まれます。ただし、オーストラリアでは「できることは本人にしてもらう」という自立支援の考え方が強く、すべてを手伝うわけではありません。
生活支援では、食事の準備や配膳、洗濯、部屋の簡単な掃除などを行います。また、服薬の見守りや、体調変化があった際にRN(正看護師)へ報告する役割も重要です。
さらに、会話や見守り、散歩の付き添いなど、孤独感を和らげるコミュニケーションもエイジドケアの大切な仕事の一つです。
勤務先の種類(ナーシングホーム・在宅・コミュニティ)
エイジドケアの勤務先は多様で、代表的なのがナーシングホーム(Aged Care Facility)です。ここでは複数の高齢者が生活しており、チームで役割分担しながらケアを提供します。
比較的安定したシフトで働けるため、留学生やワーキングホリデーの方にも人気があります。
一方、在宅ケアでは高齢者の自宅を訪問し、必要な時間だけサポートを行います。利用者と一対一で関わる時間が長く、信頼関係を築きやすいのが特徴です。
そのほか、デイケアセンターやコミュニティサービスなど、日中のみ高齢者を支援する職場もあり、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選びやすいのが魅力です。
1日の仕事の流れと現場のリアル
エイジドケアの一日は、早朝シフトの場合、利用者の起床サポートから始まります。洗面や着替え、朝食の介助を行い、その後は入浴介助やアクティビティの補助に入ることが多いです。
午後は、見守りや軽作業、記録の入力などを行い、次のシフトへ引き継ぎます。
現場では、多国籍のスタッフが働いており、英語は共通言語です。最初は聞き取れないこともありますが、実務を通して実践的な英語力が自然と身につくのが特徴です。
体力を使う仕事ではありますが、「ありがとう」と直接感謝される機会も多く、人の役に立っている実感を得やすい仕事だといえます。
エイジドケアで働くために必要な資格と英語力
オーストラリアでエイジドケアとして働くためには、原則として政府認定の資格取得が求められます。
日本のように「無資格で現場に入る」ことはほとんどなく、一定の教育と実習を修了した人材のみがケアに携わる仕組みです。
このセクションでは、代表的な資格の内容、キャリアへの影響、必要な英語力について詳しく解説します。
Certificate III in Individual Support(Ageing)の内容と特徴
エイジドケア分野で最も一般的な入門資格がCertificate III in Individual Support(Ageing) です。
この資格は、エイジドケア現場で働くための最低限かつ実践的なスキルを身につけることを目的としています。
学習内容には、高齢者ケアの基礎知識、感染対策、移動・入浴・排泄介助、認知症ケア、コミュニケーションスキルなどが含まれます。
座学だけでなく実習(Work Placement)が必須となっており、修了後は即戦力として働けるレベルを目指します。
留学生やワーキングホリデーの方に最も選ばれている資格です。
Certificate IVとの違いとキャリアへの影響
Certificate IVは、Certificate IIIよりも一段階上のレベルに位置づけられます。
主に、チームリーダー的役割や、より専門的なケア計画の理解、後輩指導などが求められる内容です。与薬管理もこちらの資格になりますね。
エイジドケアの現場では、まずCertificate IIIを取得してケアワーカーとして働き、その後キャリアアップとしてCertificate IVを取得するケースが一般的です。
Certificate IVを持つことで、責任あるポジションに就きやすくなり、給与アップや長期雇用につながる可能性も高まります。
入学に必要な英語力の目安(IELTS・PTE・校内テスト)
エイジドケアコースに入学するための英語力は、大学ほど高くありません。
一般的には、IELTS 5.5前後、またはそれに相当するレベルが目安とされています。ワーキングホリデー向けのコースだと4.5位からになります。
多くの専門学校やTAFEでは、IELTSやPTEの公式スコアがなくても、校内英語テストや面接で入学できる場合があります。
重要なのは、文法の正確さよりも「現場で使える英語力」があるかどうかです。
そのため、英語に不安がある方でも、事前に語学学校を組み合わせることで十分に対応可能です。
実習(Work Placement)の内容と時間数
エイジドケア資格で特に重要なのが、実習(Work Placement)です。
多くのコースでは、120〜160時間前後の実習が必須となっており、実際のナーシングホームや在宅ケア現場で行われます。
実習では、座学で学んだ介助方法やコミュニケーションを実践し、現場のルールや流れを体感します。
この実習がきっかけで、そのまま雇用につながるケースも多く、就職への最重要ステップといえます。四週間位の間に人間関係を築けるとプラスになります。
オーストラリアでエイジドケアを学ぶ方法【留学ルート】
オーストラリアでエイジドケアを学ぶには、いくつかの留学ルートがあります。
多くの方が「留学=大学進学」をイメージしますが、エイジドケアの場合はTAFEや専門学校を活用した職業教育ルートが主流です。
このセクションでは、留学の全体像から学校選び、費用感までを整理して解説します。
エイジドケア留学の一般的な流れ
エイジドケア留学の基本的な流れは、
学校選び → 出願 → オファー取得 → 学生ビザ申請 → 渡航 → 就学・実習
というステップになります。
まずは、希望する都市や予算、英語力に合わせて学校とコースを選びます。その後、必要書類を提出して出願し、入学許可(Offer / COE)を取得します。
学生ビザが発給されれば渡航し、授業と実習を通して資格取得を目指します。
この流れはシンプルですが、学校や州によって細かな条件が異なるため、事前の情報整理が重要です。
TAFEと専門学校の違い
エイジドケアを学べる教育機関には、主にTAFE(州立職業訓練校)と私立の専門学校があります。
TAFEは政府運営のため、教育の質や信頼性が高く、学費が比較的抑えられているのが特徴です。一方で、入学条件がやや厳しく、入学時期が限られることもあります。
私立専門学校は、入学時期が柔軟で、留学生向けのサポートが手厚い傾向があります。
英語力に不安がある方や、早く就学を開始したい方には専門学校が選ばれることが多く、実践重視のカリキュラムが魅力です。
州別の学校選びのポイント
オーストラリアでは、州ごとにエイジドケアの需要や就職環境が異なります。
シドニーやメルボルンなどの大都市は学校数・求人ともに多く、仕事を見つけやすい反面、生活費が高めです。
一方、地方都市では生活費を抑えやすく、実習先や就職先との距離が近いというメリットがあります。
将来的に長く働きたい方は、就職のしやすさと生活コストのバランスを考えて州を選ぶことが重要です。
学費・期間・費用の目安
エイジドケアコースの学費は、学校や州によって異なりますが、
約6か月〜1年で修了、学費は150万〜250万円前後が一つの目安です(為替や学校により変動)。ワーキングホリデー向けのコースはもう少し手ごろなお値段だったりもします。
これに加えて、学生ビザ申請費用、OSHC(留学生保険)、生活費が必要になります。
ただし、就学中は条件付きでアルバイトが可能なため、学費と生活費の一部を現地収入で補うことも可能です。二週間で48時間まで働くことが可能です(2025年1月現在)
ワーキングホリデーでエイジドケア資格は取れる?
「ワーキングホリデーでエイジドケアの資格は取れるのか?」という質問は非常に多く寄せられます。
結論から言うと、条件付きで可能ですが、学生ビザとは異なる注意点があります。
このセクションでは、ワーホリ・観光ビザで学べる範囲や、ビザ選択のポイントを整理します。
ワーホリ・観光ビザで学べる範囲
ワーキングホリデービザでは、原則として就学期間に制限があります。
そのため、エイジドケアのフルコース(長期・実習含む)を受講できない場合もあります。
一部の学校では、短期間で修了できるエイジドケア関連コースや、就学制限内で受講可能なプログラムを提供しています。
観光ビザの場合は、さらに就学制限が厳しく、資格取得を目的とした受講は現実的ではありません。
学生ビザとの違いと注意点
学生ビザは、正式な資格取得を目的として設計されているため、エイジドケアを学ぶには最も適したビザです。
実習(Work Placement)も問題なく含まれ、修了後の就職にもつながりやすいのが特徴です。
一方、ワーキングホリデーは「働くこと」が主目的のビザであり、学校によっては受け入れ自体を行っていない場合もあります。
そのため、将来的にエイジドケア分野で働きたい方は、最初から学生ビザを選ぶ方が結果的に近道になるケースが多いです。
ワーホリから学生ビザへの切り替え事例
実際には、ワーキングホリデーでオーストラリアに渡航し、現地生活や英語環境に慣れた後に学生ビザへ切り替え、エイジドケア資格を取得する人も少なくありません。
この方法は、現地の生活感や仕事事情を理解した上で進路を決められる点がメリットです。
ただし、ビザ切り替えには就学開始時期や滞在期限などの制約があるため、事前の計画が不可欠です。
無計画に進めると、時間や費用を無駄にしてしまう可能性もあるため、専門家への相談をおすすめします。
エイジドケアの給料・待遇・働き方
エイジドケア分野は、「安定して働ける」「比較的仕事を見つけやすい」という点から、留学生やワーキングホリデーの方に人気があります。
特にオーストラリアでは人手不足が深刻なため、資格を取得すれば就労機会が多いのが特徴です。
このセクションでは、給料水準や雇用形態、収入の伸び方について具体的に解説します。
時給・年収の目安(都市別・雇用形態別)
エイジドケアワーカーの時給は、地域や雇用形態によって差がありますが、
時給25〜35豪ドル前後が一般的な目安です。
シドニーやメルボルンなどの大都市では時給が高めになる傾向があります。
フルタイムで働いた場合、年収はおおよそ5万〜7万豪ドル程度が想定されます。
特別な資格や経験を積み、責任あるポジションに就くことで、さらに収入を伸ばすことも可能です。
フルタイム・パート・カジュアルの違い
エイジドケアでは、フルタイム、パートタイム、カジュアルといった複数の雇用形態があります。
フルタイムは安定した収入と有給休暇などの福利厚生があり、長期的に働きたい方に向いています。
カジュアル雇用は時給が高めに設定されることが多く、学生やワーホリの方に人気です。
一方で、勤務時間が不安定になることもあるため、ライフスタイルに合わせた選択が重要です。
夜勤・週末手当・キャリアアップによる収入変化
エイジドケアでは、夜勤や週末、祝日に働くことで割増賃金(Penalty Rates)が支払われます。
これにより、短時間でも効率よく収入を得ることが可能です。
また、経験を積み、Certificate IV取得やチームリーダー的役割を担うことで、時給や年収が上がるケースも多くあります。
エイジドケアは、努力次第で収入を着実に伸ばせる分野といえます。
オーストラリアのエイジドケア就職事情
オーストラリアのエイジドケア分野は、現在も将来も非常に就職しやすい業界の一つです。
高齢化の進行に対して人材供給が追いついておらず、政府・施設ともに人材確保を最重要課題としています。
このセクションでは、人手不足の背景から、留学生でも就職できる理由、実際の就職ルートまでを解説します。
なぜエイジドケアは人手不足なのか
オーストラリアでは高齢者人口が年々増加しており、エイジドケアサービスの需要は急速に拡大しています。
一方で、国内だけでは必要な人材を十分に確保できておらず、慢性的な人手不足が続いています。
特に身体介助だけでなく、利用者一人ひとりと向き合うケアには時間と人手が必要なため、施設側は常に新しいスタッフを求めています。
この背景が、留学生や外国人労働者にも多くのチャンスがある理由です。
留学生・外国人でも就職できる理由
エイジドケアでは、「国籍」よりも「資格」「実務能力」「人柄」が重視されます。
政府認定資格を持ち、実習を修了していれば、留学生や外国人であっても積極的に採用される傾向があります。
また、現場では多国籍スタッフが働くのが一般的で、英語が第二言語という環境も珍しくありません。
そのため、完璧な英語よりも、丁寧な対応とコミュニケーション意識が評価されやすい分野です。
実習からそのまま就職につながるケース
エイジドケア資格の実習(Work Placement)は、単なる研修ではなく、就職への重要な入り口です。
実習中の働きぶりや姿勢が評価され、そのままカジュアルやパートとして雇用されるケースは非常に多く見られます。
施設側にとっても、すでに現場を理解している人材を採用できるため、実習生の採用は双方にとってメリットがあります。
そのため、実習は「学ぶ場」であると同時に、「就職活動の一部」と考えることが大切です。
未経験・異業種からの就職例
エイジドケアは、未経験や異業種からでも挑戦しやすい分野です。
日本で介護経験がない方でも、接客業、保育、看護補助、ホテル業界などでの経験は高く評価されます。
実際に、30代・40代からキャリアチェンジとしてエイジドケアを選ぶ人も多く、年齢よりも姿勢と継続力が重視されます。
「人の役に立ちたい」「安定した仕事に就きたい」という動機が、就職成功につながる大きな要因です。
エイジドケアと永住権の関係
エイジドケアに関心を持つ方の多くが、「将来的に永住権につながるのか?」という点を気にされています。
結論から言うと、エイジドケアは永住権につながる可能性がある分野ではあるものの、簡単に取得できるわけではありません。
このセクションでは、現実的な視点でエイジドケアと永住権の関係を整理します。
エイジドケアは永住権につながるのか
オーストラリア政府は、高齢化と人材不足への対応として、エイジドケア分野を重要産業と位置づけています。
そのため、一定条件を満たすことで、就労ビザや永住権につながる可能性がある職種群であることは事実です。
ただし、「エイジドケア資格を取れば必ず永住できる」というわけではありません。
永住権は、職種、英語力、就労経験、年齢、ポイント制など複数の要素で判断されるため、長期的なキャリア設計が不可欠です。また就労ビザは絶対もらえるという保証がないため多くの方は駄目だった場合の為にというプランBも考えていたりしますね。
AIN・ケアワーカーと永住権の現実
AIN(Assistant in Nursing)やケアワーカーは、エイジドケア現場で非常に需要が高い一方、
永住権の職業リストに直接該当しないケースも多いのが現実です。
そのため、永住を目指す場合は、
・より上位資格へのステップアップ
・関連分野(看護・コミュニティサービス等)へのキャリア拡張
・地方就労や雇用主スポンサー
といった複数の選択肢を組み合わせて検討する必要があります。
学生ビザ・485ビザ・永住ビザの関係性
エイジドケア留学は、多くの場合ワーキングホリデ-ビザか学生ビザからスタートします。
資格取得後、条件を満たせばTemporary Graduate visa(485)などの就労ビザに進める可能性があります。
その後、雇用主スポンサー、州政府スポンサー、独立永住ビザなどを目指す流れになりますが、
制度は頻繁に変更されるため、常に最新情報を確認しながら進めることが重要です。
永住を目指す人が知っておくべき注意点
永住権を目標にする場合、「資格取得=ゴール」と考えるのは危険です。
英語力の継続的な向上、フルタイム就労経験の積み重ね、記録の管理など、日々の積み上げが将来を左右します。
また、永住にこだわりすぎず、
「まずは安定して働けるスキルを身につける」
「海外経験をキャリアに活かす」
という視点を持つことで、結果的に選択肢が広がるケースも多くあります。
オーストラリアでの生活とエイジドケア留学生の実情
エイジドケア留学を検討する際、多くの方が不安に感じるのが「現地での生活」です。
学業・仕事・生活をどのように両立するのか、実際の生活コストはどれくらいかかるのかを事前に知っておくことは非常に重要です。
このセクションでは、留学生やワーキングホリデーの方が直面する現実的な生活面について解説します。
生活費・家賃・物価の目安
オーストラリアの生活費は都市によって差がありますが、シドニーやメルボルンでは比較的高めです。
家賃はシェアハウスの場合、週200〜350豪ドル程度が一般的で、光熱費やインターネット代が別途かかることもあります。場所によっては(便利なところだと)400ドル位のところもあります。
食費や交通費を含めた生活費全体では、月2,000〜2,500豪ドル前後を想定しておくと安心です。
エイジドケアはアルバイトの時給が高めなため、就学中でも生活費の一部を自分で賄えるケースが多いのが特徴です。
OSHC(海外留学生保険)と医療制度
学生ビザで渡航する場合、OSHC(Overseas Student Health Cover)への加入が義務付けられています。
OSHCに加入していれば、病院での診察や処方薬の費用が一定範囲カバーされ、安心して生活できます。
オーストラリアの医療制度は整っており、かかりつけ医(GP)を通じて専門医を紹介してもらう仕組みが一般的です。
エイジドケア現場で働く方にとっても、自身の健康管理は重要なポイントとなります。
エイジドケア現場での英語の実際
エイジドケア現場で使われる英語は、専門用語よりも日常会話に近い英語が中心です。
利用者との会話、同僚との引き継ぎ、簡単な記録作成など、実践的な英語力が求められます。
最初は聞き取れないことがあっても、同じ表現が繰り返し使われるため、現場に出ることで自然と慣れていく人が多いです。
完璧な英語を目指すよりも、「相手に伝わること」を意識する姿勢が大切です。
留学生・ワーホリ経験者のリアルな声
実際にエイジドケア留学を経験した方からは、
「仕事を通じて英語力が大きく伸びた」
「利用者との会話が自信につながった」
といった声が多く聞かれます。
一方で、体力的に大変な面や、文化の違いに戸惑うこともあります。
しかし、その経験自体が海外で働く力となり、帰国後のキャリアにも大きな強みとして活かされています。
オーストラリアのエイジドケアの将来性と需要
エイジドケアは「今だけ仕事がある分野」ではなく、今後さらに需要が拡大していく長期安定型の分野です。
留学や資格取得に時間と費用をかける以上、その分野に将来性があるかどうかは非常に重要な判断材料になります。
このセクションでは、社会背景と将来展望の両面からエイジドケアの需要を解説します。
高齢化が進むオーストラリア社会
オーストラリアでは、今後も高齢者人口が増え続けると予測されています。
特に75歳以上の人口増加率は高く、エイジドケアサービスの利用者は年々増加しています。
政府もこの状況を深刻に受け止めており、エイジドケアへの予算拡大、施設整備、人材育成を国家レベルで進めています。
このような背景から、エイジドケアは社会インフラの一部として不可欠な産業と位置づけられています。
今後も需要が高いと言われる理由
エイジドケアの需要が今後も高いとされる理由は、単なる高齢化だけではありません。
在宅ケアの拡充、ケアの質の向上、多様な文化背景を持つ高齢者への対応など、ケアの幅と深さが広がっていることも大きな要因です。
その結果、単純な人手作業だけでなく、コミュニケーション力や多文化理解を持つ人材が求められています。
留学生や海外経験者が活躍しやすい環境が整っている点も、この分野の特徴です。
長期的なキャリアとしての安定性
エイジドケアは景気の影響を受けにくく、安定した雇用が見込める分野です。
経験を積むことで、チームリーダー、コーディネーター、関連分野へのキャリア展開など、選択肢も広がります。
また、オーストラリアで身につけたエイジドケアの知識や経験は、日本を含む他国でも評価されやすく、
「海外経験を将来のキャリアに活かしたい人」にとっても、非常に相性の良い分野といえます。
よくある質問
エイジドケアに関する情報は多くありますが、実際に留学や就職を検討する段階になると、共通した疑問を持つ方が多くいらっしゃいます。
ここでは、「オーストラリア エイジドケア」で検索する方から特に多く寄せられる質問に、専門家の視点でお答えします。
AINは永住権を取得できますか?
AIN(Assistant in Nursing)やケアワーカーはエイジドケア現場で需要が高い職種ですが、
資格を取っただけで自動的に永住権が取得できるわけではありません。
永住を目指す場合は、英語力の向上、就労経験の蓄積、上位資格への進学、雇用主スポンサーや州政府スポンサーなど、複数の条件を組み合わせて検討する必要があります。
エイジドケアは「永住の可能性がゼロではない分野」ですが、長期的な戦略が重要です。
エイジドケアとは何ですか?
エイジドケアとは、高齢者が安全で尊厳ある生活を送れるよう支援する介護・福祉サービスです。
身体介助だけでなく、生活支援、見守り、会話など、生活全体を支えるケアが含まれます。
オーストラリアでは「自立支援」を重視し、高齢者を一人の生活者として尊重する考え方が根付いています。
オーストラリアで介護士になるには資格が必要ですか?
はい、原則として政府認定の資格が必要です。
最も一般的なのが Certificate III in Individual Support(Ageing)で、この資格を取得することでエイジドケア現場で働けるようになります。
無資格での就労はほとんど認められておらず、実習を含む正式なコース修了が求められます。
英語が苦手でもエイジドケア留学は可能ですか?
可能です。
エイジドケアコースでは、大学レベルの高度な英語力は求められず、日常会話レベルの英語があれば入学できるケースが多くあります。
また、語学学校と組み合わせたり、校内英語テストを利用したりすることで、英語に不安がある方でも段階的に進むことができます。
未経験・30代・40代からでも挑戦できますか?
はい、十分に可能です。
エイジドケアは年齢よりも、人柄、責任感、継続力が重視される分野です。
実際に、30代・40代で未経験からスタートし、安定した仕事に就いている方も多くいます。
社会人経験や人生経験は、利用者との関わりにおいて大きな強みになります。
日本の介護経験は評価されますか?
はい、日本での介護・看護・接客・福祉関連の経験は高く評価されます。
特に、日本人特有の丁寧さや気配りは、エイジドケア現場でも強みになります。
資格の内容や業務範囲は異なりますが、経験そのものは大きなアドバンテージとして活かすことができます。


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